平成30年頃より風疹の罹患患者数の報告が増加しています。
風疹の症状は、発熱、リンパ節腫脹(特に頸部から耳介後部)全身発疹です。発疹は3日程度で消えますが、成人で関節炎がみられることがあります。まれに脳炎や血小板減少性紫斑病を合併しますが、予後は基本的に良好です。

 風疹は風疹ウイルスによる発疹性ウイルス感染症で、飛沫や接触により感染します。
発疹の数日前から発疹出現後5-7日間は感染力があるため注意が必要です。

妊娠20週頃までの妊婦が風しんウイルスに感染すると、先天性風しん症候群(白内障や緑内障,心疾患,感音性難聴)の子どもが生まれてくる可能性が高くなることから、風疹を予防するため政府は風疹抗体のチェック、ワクチンの助成を開始しています。