大牟田糖尿病講演会

2011-07-31

 

大牟田市医師会学術講演会(オームタガーデンホテル)で開催された。

メトホルミンは日本でも1961年に発売され、糖尿病の治療薬として長期間使用されているが、発売当時は乳酸アシドーシスの問題などより、投与量が半減され適応も制限があり、一般臨床医のなかでは第一選択薬として使用されてこなかった時代がありました。

1990年頃より、二重盲目試験(臨床で高く信頼できる試験)で心血管イベントを抑制したり、肥満を伴う2型糖尿病において有用との報告があったことより、最近になり再注目されてきています。

特に米国糖尿病学会では2型糖尿病の基礎治療薬との位置づけであり、日本での評価も高くなってきています。

最近の糖尿病の話題はDPP4阻害薬であるのは間違いはないのですが、糖尿病での治療有用性でのエビデンス報告に関して言えばメトホルミンの方が多く、今後積極的に使用していきたいと考えさせられた。

「病態に応じた2型糖尿病の薬物療法」 

久留米大学 山田研太郎先生
 
要旨
  • 最近糖尿病の治療薬が続いて発売されている。メトグルコ、DPP4阻害薬のジャヌビア/グラクティブなど。
  • DPP4阻害薬の利点は体重増加がなく、低血糖が起こりにくいなどがある。3つの製剤が発売されているが、ジャヌビア/グラクティブは腎排泄という性質がある。
  • シタグリプチンはHbA1cを平均0.7%下げた。しかし反応不良例がある。またSU薬とDPP4を阻害薬を併用すると軽度体重が増加する傾向がある。SU薬と併用すると低血糖が怒ることがある。
 
GLP1受容体作動薬
 
  • リラグルチド(ビクトーザ)は食事、運動療法、SU薬でコントロール不十分例には使用することが出来る。
  • インスリンからGLP1受容体作動薬への変更は、インスリン分泌機能が残存している必要があり、慎重に行われるべきである。
 
SU薬
  • アマリール:SU薬の中では血糖起こしにくい。高齢者、腎機能障害例には慎重に、3mgまでに留める。
 
 
グリニド薬
  • 食後高血糖抑制
 
糖尿病アルゴリズム
ライフスタイル改善+メトホルミン→メトホルミン+SU薬(非肥満)、メトホルミン+DPP4阻害薬(肥満)→ライフスタイル+メトホルミン+基礎インスリン→ライフスタイル+メトホルミン+強化インスリン
 
メトホルミンに関して
  • メトホルミンは空腹時血糖が良ければ大体安定している。
  • 糖尿病患者の死因は悪性新生物が34%と多い。
  • メトホルミンで発癌リスクが低下する。
  • メトグルコ(250)500mg2Tより開始、2-3回/日、維持量は750~1500mgとする。
インスリンに関して
  • インスリンHbA1c8%以上はインスリン積極的適応有り
  • 持効型インスリン4-6単位1回注射(朝前、夕食前、就寝前)メトホルミンは継続は原則、SUは半分以下に減量、→インスリン強化療法へ
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