血圧の測定と評価に関して

【血圧測定】
1. 診察室での血圧測定はカフを心臓の高さにして、安静座位の状態で測定する。1-2分の間隔をおいて複数回測定し、安定した値を示した2回の平均値を血圧値とする。高血圧の診断は、少なくとも2回以上の異なる機会における診察室血圧値に基づいて行います。

2. 診察室血圧の測定は水銀血圧計を用いた聴診法や、自動血圧計の使用も認められている。

3. 家庭血圧や自動血圧計による24時間自由行動下血圧の測定は,高血圧,自衣高血圧、仮面高血圧の診断と薬の効果、薬効持続時間の判断の役に立ち、診療の参考とします。

4 .家庭血圧測定には、手首血圧計ではなく、上腕カフ血圧計が良い。

5. 高血圧基準値
 診察室血圧値は140/9 mmHg以上
 家庭血圧値は135/85 mmHg以上
 24時間自由行動下血圧値は130/80 mmHg以上
上記の場合に高血圧として対処します。

6. 家庭血圧の正常血圧基準は125/80 mmHg未満。

7. 高血圧診療では、仮面高血圧、自衣高血圧の存在する。
これに加え治療抵抗性高血圧の診断と治療のために、家庭血圧測定あるいは、24時間自由行動下血圧測定は不可欠。

8. 高血圧診療では,血圧日内変動パターン、夜間の血圧、早朝の血圧、職場での血圧なども重要。

                                JCH2009参照(一部改変)

血圧測定と評価

高血圧の診断には正確な血圧の測定が必要です。自宅や健康センターなどでの血圧も、診察室での血圧測定同様に評価されることがあり、高血圧患者は家庭内での血圧測定が勧められる。
初回診察時に血圧が高くてもすぐには高血圧の診断はつかない。