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新型コロナウイルス感染症予防策

はじめに

覚えているだろうか? 1か月前の1月22日のコロナウイルスの感染者数を。

WHOのレポートでは、感染者は日本では1人、中国では309人でした。ちなみに現在本邦の感染者は約200名(クルーズ船除く)また中国では7万人(医療従事者3000人)を超えています。

また日本に寄港したダイヤモンドプリンセス号もはじめは1人にコロナウイルス感染者がいることから感染が拡大し600人を超える感染者となりました。検疫に入った感染防御をしていた検疫官も感染し、現在では散発的な感染者が各地で増加しています。

上記のようにコロナウイルスの感染力は強く、危機感をもって対応しなければいけない状態となり、日本政府も本腰を入れてこの問題に取り組みだしつつあります。

一方海外では、ハーバード大学伝染病専門家が人類の最大70%が新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)に感染するという見通しを発表し、米サンフランシスコ市、コロナ感染者ゼロでも「非常事態宣言」を出しました。
CDC(アメリカ疾病対策センター)は25日、「パンデミックに近づきつつある」との認識を示し、アメリカ国内での流行について、「起きるかどうかの問題でなく、いつ起きるかの問題だ」と述べ、感染拡大は避けられないと危機感を示しています。

不安を煽るつもりはないが、危機感をもって正確な情報をもとに行動することが必要です。 下記にコロナウイルス感染症の一般的な知識と対策法を述べさせていただきます。

新型コロナウイルス感染症予防策

もともとコロナウイルスは鼻風邪の原因として知られています。現在新型コロナウイルスが国内で広がりを見せています。
新しいコロナウイルス感染は、中国の武漢で発生、感染力が強く肺炎の原因となります。WHOの報告によると現時点の潜伏期間は1-12.5日(多くは5-6日)で、飛沫感染、接触感染により人から人にうつります。

飛沫感染

感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つば など)と一緒にウイルスが放出され、他者がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染します。
※感染を注意すべき場面:屋内などで、お互いの距離が十分にとれない状況で一定時間いるとき

接触感染


感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスが付きます。他者がその物を触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触って粘膜から感染します。
※主な感染場所:電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなど

一人の感染者から2~3人に感染するとのことです。
本邦においてはコロナウイルス感染者は感染経路を追えない場合もでてきており、増加の一途をたどっています。約1~2か月前の中国と同様な状況なのかもしれません。
現時点では患者数も少ないので過度に心配する必要はありませんが、今後患者数の増加に伴い注意することは以下のとおりです。

感染症予防策

①流水、石鹸による手洗い、またはアルコール消毒液による手指衛生
(外出先からの帰宅時や調理の前後、食事前などこまめに手を洗います)
②マスクやティッシュ・ハンカチ、袖を使って口や鼻をおさえる「咳エチケット」
③規則正しい生活、十分な睡眠とバランスのよい食事、適度な運動、ストレスをためない生活を心がけ、免疫力を高める。
④密閉した空間では適切に換気をする。
③不要の外出を避けなるべく人混みの多い場所は避ける、また人混みに出るときはマスク着用する。
③自宅、職場などで手すり、取っ手など不特定多数の人が触る場所の消毒をする。

相談・医療機関受診の目安


インフルエンザは急に発症し高熱、関節痛、筋肉痛などの全身症状を伴うことが多く、48時間以内に抗インフルエンザ薬を使用すると効果があります。今回の新型コロナウイルスの場合は、急激な発熱ではなく一般的な風邪症状(発熱やのどの痛み、咳)ではじまることが多いようです。普通の風邪であれば、数日経過すると徐々に症状改善することが多いのですが、4-5日目から徐々に増悪することが多く、強いだるさ、息苦しさなどの肺炎をうかがわせる症状がでてくることが多いといわれています。

政府では37.5度以上の発熱が4日間以上持続、強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合には、最寄りの保健所などに設置される「帰国者・接触者相談センター」にお問い合わせくださいとしています。
高齢者、基礎疾患のあるかたなどの重症化するリスクがある方は、具合が悪い状況であれば、早めに相談、受診お願いします。

診断


厚生労働省の発表によるとPCR検査が民間の企業の協力もあり1日3800人可能と発表しています。より簡便な検査(キット)などで迅速診断できるようになれば、隔離する人を迅速に判断できるようになるのではないでしょうか。

中国では規制上の問題もかかえていますが、スイスの製薬会社「ロシュ」が検査ツール開発し、数時間以内に診断が一部可能となっています。本邦においてはLAMP 法を利用した新型コロナウイルス検出試薬開発に栄研化学が取り組んでいます。

治療


WHOは治療薬の開発に取り組んでいますが、今だ確立された治療法はありません。
抗HIV薬「ロピナビル」と「リトナビル」を組み合わせたものと、抗ウイルス薬「レムデシビル」を試しています。
またタイ保健省が抗HIV薬の組み合わせとインフルエンザ薬を併用して重症患者にの症状が劇的に改善したと発表しています。
中国では病気が治癒した人の血清、抗マラリア薬のクロロキン、漢方の清肺排毒湯の効果があったなど報告しています。

新型インフルエンザの流行に備え本邦で開発されたRNA依存性RNAポリメラーゼ阻害剤(アビガン・ファビピラビル)の効果が注目されています。
中国の病院が、80人規模の患者を対象にした臨床試験に基づいて、アビガンが抗HIV薬よりも優れた抗ウイルス活性を持ち、副作用が少ないことを報じています。
本邦でも政府がアビガンの使用検討されており、すでに2医療機関では投与されています。今後も投与する医療機関が増加する様子です。
また富士フィルムはおよそ200万人分のアビガンの備蓄があるが、政府の要請を受けアビガンの増産を検討していることを明らかにしました。
韓国ではアビガンの日本からの輸入を検討しているとのことですので治療効果が期待されているのは間違いないでしょう。


今後有効な治療薬が一刻も早く見つかることを祈念しています。