動脈硬化を防ぐために
近年、心臓病、脳梗塞など動脈硬化が原因となった病気が急増し、現在では悪性新生物(癌)と同じくらいの数の死亡原因となっている。動脈硬化の原因は日頃の食生活や運動不足などの生活習慣であることが多く、一度心筋梗塞や脳梗塞になると、リハビリをしても以前の生活を取り戻すことができないこともあり、予防が大事です。
人の血管は伸ばすと地球2週する程長く、赤血球、白血球、エネルギー源などを全身に運ぶ重要な役割を持っている。人は血管から老いるといわれており、血管の損傷具合が健康のバロメーターとも考えられます。
高血圧、高脂血症、糖尿病などにより血管の損傷が持続するとプラークができ、プラークは容易に破裂し血管を閉塞する。心臓の血管に起これば心筋梗塞になり、脳におこれば脳梗塞になる。また多かれ少なかれ年をとると脳の細い血管が閉塞し脳梗塞(ラクナ梗塞)認知症の原因となります。
血管に付着してプラークの原因となるのはLDLコレステロールだ。
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が多かったり、HDLコレステロール(善玉コレステロール)が少ない状態を高脂血症といい動脈硬化の原因です。
アメリカで行われた大規模な臨床試験では高脂血症、糖尿病、高血圧、肥満、ストレス、運動不足などが動脈硬化の危険因子であり、重複する場合はより高い可能性で動脈硬化が進展することが判明した。たとえば3つ以上危険因子をもつグループは3人に1人が心臓病という高い割合です。
動脈硬化予防のポイント
- 動物性脂肪や脂肪の取りすぎに注意
- 食べすぎや栄養の偏りに注意
- 塩分の取りすぎに注意
- 禁煙
- 手軽にできる運動
- ストレスをためないように
- 定期的に健診をうけましょう。(血糖値、血圧、LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪、血圧脈波検査、頚部エコーなど)
- ライフスタイルの改善
高脂血症は症状がなく油断しやすい病気ですが、放置しておくと徐々に動脈硬化が進展します。しっかりと状態の判断、治療をうけましょう。
高脂血症患者へのメッセージ
動脈硬化を防ぐために:高脂血症→動脈硬化→心筋梗塞、脳梗塞を防ぐために
動脈硬化と高脂血症:高脂血症と動脈硬化の関係を解説しています
養生訓参照
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