大牟田市長岡内科医院(高血圧、糖尿病、生活習慣病) 西鉄大牟田線倉永駅前徒歩1分
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亜急性甲状腺炎

亜急性甲状腺炎とは原因不明(多分ウイルス感染)による非化膿性甲状腺炎です。

病態

中年の女性に多い。ウイルス感染による非化膿性甲状腺炎であり、甲状腺局所の自発痛、圧痛と発熱が主な症状。痛みのある甲状腺は亜急性甲状腺炎を疑います。甲状腺が破壊され、甲状腺ホルモンが血中に流入することにより、動悸、発汗などの甲状腺中毒症状が出ます。

症状

 2週間ほどのかぜ(上気道感染症状)の後、発熱、前頸部の自発痛、嚥下痛、圧痛、夕方から夜間にかけての悪寒と弛張熱。半数で甲状腺中毒症の症状(動悸、頻脈、るいそう、多汗、手指振戦)があります。
理学的には甲状腺腫(硬結、しばしば移動性)

検査

 赤沈は著明に亢進(>100mm/時)、CRPは高値、白血球はわずかに増加、甲状腺ホルモン高値(T3, T4)、TSH低値、血中Tg高値、ヨード摂取率は低値。
一過性の甲状腺機能亢進症状を認めるのが特徴。放置していても2-5ヶ月で自然に治癒することが多い。
初期に亜急性甲状腺炎を診断することは難しいと考えれれている。

診断

 甲状腺機能亢進症状、頚部痛などの理学的所見から疑い、赤沈亢進、CRP上昇、ヨード摂取率低下、Tg高値から診断します。

鑑別

 鑑別するものは,①急性甲状腺炎 ②無痛性甲状腺炎 ③橋本病 ④バセドウ病⑤甲状腺結節などがあります。それぞれの疾患の診断にはは採血検査、甲状腺エコーなどが必要になります。
 

治療

 副腎皮質ステロイド剤を投与。軽症例では消炎薬を投与します。

 プレドニゾロン (5mg) 1日30mg 分3 1~2週で20mgに減量し、その後1-2週間ごとに5-10mgずつ減量

診察メモ

一般に甲状腺の病気は、症状が疑われない限り甲状腺機能検査することは少ないため、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症の診断は原因不明の症状の精査や入院中に判明することが多いと感じます。頻脈、発汗などの甲状腺機能亢進症状をうまく聴取し甲状腺疾患を疑うことが重要と考えています。