適量の飲酒は副交感神経を刺激し、リラックス効果、また快感をもたらし、ストレスを解消、ある研究では悪玉LDLコレステロールを抑制し、動脈硬化を防いでくれます。

ではアルコールとどのようにつきあっていけばよいのであろうか?

公益社団法人アルコール健康医学協会の「適正飲酒の10か条」

  1. 談笑し 楽しく飲むのが基本です
  2. 食べながら 適量範囲でゆっくりと
  3. 強い酒 薄めて飲むのがオススメです
  4. つくろうよ 週に二日は休肝日
  5. やめようよ きりなく長い飲み続け
  6. 許さない 他人への無理強い・イッキ飲み
  7. アルコール 薬と一緒は危険です
  8. 飲まないで 妊娠中と授乳期は
  9. 飲酒後の運動・入浴 要注意
  10. 肝臓など 定期検査を忘れずに

しない させない 許さない 未成年者飲酒・飲酒運転          

出典: 公益社団法人アルコール健康医学協会

 

公益社団法人アルコール健康医学協会によると、適量範囲は2単位ぐらいのお酒(ビール中びん1本、日本酒1合、焼酎0.6合を各々1単位と呼ぶ)を限度としています。

健康日本21

一方研究データにより解析された厚生労働省が推進する健康日本21において、アルコールに関しての記述があります。
欧米人を対象とした研究では、男性については1日当たり純アルコール10~19gで、女性では1日当たり9gまでで最も死亡率が低く、1日当たりアルコール量が増加するに従い死亡率が上昇することが示されている。
お酒を全く飲まない人と比較し少量ではあるが、お酒を飲む人のほうが長生きするのです。

厚生労働省の政策としては通常のアルコール代謝能を有する日本人においては「節度ある適度な飲酒」として、1日平均純アルコールで約20g程度としています。

注意点としては

  1.  女性は男性よりも少ない量が適当である
  2. 少量の飲酒で顔面紅潮を来す等アルコール代謝能力の低い者では通常の代謝能を有する人よりも少ない量が適当である
  3.  65歳以上の高齢者においては、より少量の飲酒が適当である
  4.  アルコール依存症者においては適切な支援のもとに完全断酒が必要である
  5. 飲酒習慣のない人に対してこの量の飲酒を推奨するものではない

 
そして、平均1日当たり日本酒に換算して3合(純アルコールで約60g)以上の多量飲酒者は、健康への悪影響のみならず、生産性の低下など職場への影響も無視できなくなるとのことです。