心房細動 プラザキサ

2011-05-13

心房細動の患者では心臓の中で血栓が出来、それが脳に飛んで心原性脳塞栓を起こし患者の予後を悪くします。それを予防する薬ワルファリンは血中濃度をモニターのため、頻回の採血をしたり、納豆やクロレラがワルファリンの効果を減弱させるため、患者に食事制限をしないといけない薬であった。直接トロンビン阻害薬ダビガトラン(プラザキサ)は食事制限の必要がなく、血中濃度のモニターの必要性もありません。しかもワルファリンより脳塞栓予防効果が高いことが証明されました。

5月の時点では2週間投与しか認められておらず、なかなか使いにくい状態。価格が高いのも問題であるが、出血のリスクも低下し今後ワルファリンに変わる薬として多く使われることになるであろう。

大牟田医師会、内科小児科医会講演会

「心房細動における新しい抗凝固療法への期待」       

                               宮崎大学 今村卓郎先生

心房細動と脳卒中の関係

心房細動による心原性脳塞栓は非常に予後が悪い病気である。1年での死亡率は約50%であり、もし助かっても重篤な後遺症を残します。心房細動があると、脳卒中のリスクが5倍ほど発症リスクが増加します。年間の脳卒中発症率は3-5%である。発作性の心房細動は持続性心房細動同様に脳梗塞のリスクになります。

CHADSスコアが増加するにしたがい脳卒中のリスクが増加します。

C 心不全      1点

H 高血圧      1点

A 高齢者 75歳以上 1点

D 糖尿病      1点

S2 脳卒中、TIAの既往 2点

ワルファリンの心房細動の有用性

ワルファリン内服により脳卒中の頻度を低下させることができます。75歳以上、心不全、高血圧、%FS25%以下、糖尿病などCHADS2スコアでは、(1)~2スコア以上あればワルファリン推奨。

70歳未満では2-3を目標、75歳以上では1.6-2.6を目標

リスクを持たない場合は60歳未満は抗凝固療法は不要、75歳以下では抗血小板薬、75歳以上ではINR:1.6~2.6を目標

アスピリン投与は心血管イベントの抑制効果のエビデンスは証明されていない。

ワルファリン服用が必要な患者は多いが、服用している人の服薬コンプライアンスは悪い。

ダビガトラン(プラザキサ)

新しい経口抗凝固薬が50年ぶりに発売されました。

プラザキサは直接トロンビン阻害薬で非弁膜性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身塞栓症を抑制する効果効能があります。

RE-LY試験によると、プラザキサの特性は通常量は150mgx2/日でワルファリンより高い予防効果を示しています。

中等度の腎障害(CCr30-50の患者)は110mgx2/日投与です。

安全性に関してはプラザキサはワルファリンに比較して頭蓋内出血のリスクを低減させた。

利便性についてはプラザキサはモニタリングが不要であり、薬物相互作用が少なく、食事制限もない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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