白血球減少症

2010-06-04

白血球減少症は顆粒球減少症とリンパ球減少症があり、頻度が多いのは顆粒球減少症です。顆粒球は白血球の中でも細菌感染の防御で重要な役割を果たしており、500/μl以下に減少した場合は重症の感染症になることがあります。薬の副作用による好中球減少症も時々遭遇するため、早期発見が重要。遅れたときには致命的な場合もあり注意が必要です。

診断

 白血球数が4,000/μl以下の状態を白血球減少症と診断されます。顆粒球減少症とリンパ球減少症に分類され、顆粒球減少症は好中球減少症とほぼ同じ意味です。

好中球減少症

好中球が1,500/μl以下に減少した状態であり、白血病や再生不良性貧血などが原因の場合と、薬剤による副作用(骨髄障害)などがあります。

無顆粒球症

顆粒球が500/μl以下に減少し,貧血や血小板減少を伴わない状態(ヘモグロビン10g/dl以上,血小板数10万/μl以上)先天性か後天性かの判断後、感染症や自己免疫疾患(全身性エリテマトーデス)などの他の疾患の合併があるか検討します。好中球減少が持続する場合には、やはり骨髄検査(胸骨や大腿骨より骨髄を刺して採取する検査)により、再生不良性貧血、骨髄異型性症候群、白血病などを鑑別します。

治療方針

感染症予防のため口腔内の消毒・洗浄など行い。減少が高度の場合は無菌室への隔離も検討します。
感染症の場合には直ちに抗生物質を投与します。感染の原因の細菌を調べるための、培養検査の結果をみて抗菌薬を検討します。
重篤な感染症を避けるため、または治癒させるため、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF製剤)を投与し好中球を増加させる治療もあります。

診察メモ

白血球は感染防御に重要な役割を果たしており、減少することにより感染のリスクが高まります。当院で白血球減少症の場合は経過観察させていただくこともありますが、好中球減少症の診断がついた場合は薬剤性を否定後に血液内科のある病院は紹介させていただきます。

 

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