伝染性単核球症 

2010-05-10

病態

 伝染性単核症はEpstein-Barrウイルス(EBV)の初感染によって起こる急性熱性疾患です。l唾液を介して伝播し、一般的にキスを介して伝染するためキッシングディジーズともいわれている。
症状は①発熱(38℃以上、1-2週間)②頸部リンパ節腫脹 ③咽頭扁桃炎(咽頭痛,扁桃白苔を伴う)が主症状、ほかに④肝腫,⑤脾腫などがみられる。
検査所見では異型リンパ球出現(10%以上)、肝機能異常

診断

 確定診断は血清学的検査をする。EBVに特異的な抗体として、EA(early antigen)抗体、VCA(virus capsid antigen)抗体、EBNA(EBV nuclear antigen)抗体がある。
急性期にEBNA抗体が陰性で、EA抗体陽性、VCA-IgM抗体陽性であれば、EBVの初感染と判断できる。
回復期にEA抗体が陰性で、VCA-IgG抗体陽性、EBNA抗体が陽性であれば、診断はより確実。

治療

 風邪と比較し長期間発熱症状、全身倦怠感が持続するが、一般に予後は良好で自然治癒する疾患なので、安静、対症療法を行います。咽頭扁桃の所見から細菌感染による咽頭扁桃炎を疑ってペニシリン系抗生剤を投与すると薬疹が出現することがある。
 発熱に対しては解熱薬を投与し、咽頭扁桃炎に対してはうがいを行う。脾腫が強いと脾臓破裂の危険性がある。

くすり

1)カロナール (200mg) 1回2錠 頓用
2)イソジンガーグル または アズノール 1日3-4回 うがい
 
細菌感染の合併が考えられるとき
 クラリシッド(200mg) 2錠 分2

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